アルペジオ、というのは和音をバラバラに弾いてリズミカルな感じを出す演出…と言葉でグジャグジャ書くより、音を聞いた方が早いでしょう。
アルペジオじゃないやつ
アルペジオなやつ
アルペジオなやつは、かなり響きが豊かでしょう?
二つの違いは「余韻の長さ」にあります。
ゲート、というのは余韻の長さを調節するコマンドで、ゲートの項目に詳しく載っていますが、スタッカートやスラー、フィーリング(装飾音符)、ベースのゴーストノート、トリル、アルペジオなど、色々と使い道があります。
このファイルは音符16に対してゲート400と指定しているので、音符の4倍の長さ、つまり余韻が4分音符分の長さで鳴る、という事になります。
そうするとはみ出た余韻と後ろの音とどんどん重なっていって響きが和音に近くなっていくって訳です。
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400だともっと長い |
アルペジオっぽくするコツですが、「分散和音」ですから和音を構成する音を鳴らせばよい事になります。
このファイルの場合はドミソの和音でやってますから、音階5のドとミとソ、それと音階4のミとソなんかを加えて音を組み立てていけばそれっぽくなるでしょう。
たまにレなんかを挟むとオシャレになります。
しかし、このゲートを使ったアルペジオ。
ちょっとした弱点があります。
曲が鳴り終わっても余韻が残り続けてしまいますよね?
これは一番最後の方で鳴っている音符の余韻がはみ出てしまっているんです。
曲がここで終わってしまうんだったらこのままでもいいかも知れませんが、次の小節のコード(和音)が違う種類のものだったら不協和音になってしまいます。
音色にもよりますが、かなり気持ちの悪い状態になってしまう事も考えられます。
そこで、最後の三つくらいの音符の余韻を短くしましょう。
オプション指定で各個撃破していくか、面倒なら一気にゲートを元に戻してしまう方法がお勧め。
もしくは、
…とまあこんな感じで処理しましょう。
はみだし部分の処理が面倒…という場合はスラーのアルペジオモードでも似たような事が出来るので、そちらをご覧下さい。