音を短くプツプツ切りたい場合や、長く伸ばして重ねまくりたい場合などはゲートという命令を使います。
長さはパーセンテージで指定するようになってます。
何も指定しないと80くらいになっていて、ぷつぷつ切れるような感じの音になっていると思います。
100にすると隙間ナシで鳴るって事ですね。
100以上にするとこんな感じになります。
次の音と滑らかに繋がって、スラーと似たような感じになります。
逆に50とか30とかにするとスタッカートになります。
もっと派手に300とか400とか設定すると、ハープのように音が重なり合って面白い事になります。
…とまあこのようにゲートだけでも色々出来る訳ですが、打ち込みの世界では「ゲートを制する者、打ち込みを制す」とまで言われるくらい、色んな技があります。
ピアノ・オルガン・ハープなどの駆け上がり駆け下がり、ギターのアルペジオ、ベースのゴーストノート、フルートやピッコロなどのトリル、こんなようなのは全部ゲートで出来ますから色々試してみてください。面白いですよ〜
途中、一つの音だけゲートを変えたい場合、
ゲート99 ドレミファ ゲート120 ソ ゲート99 ラシ↑ド
のように変えるのも戻すのも面倒です。
そこで、
ゲート99 ドレミファ ソ,50 ラシ↑ド
…と、いう風にカンマを付け足して数字を書くと付け足すと、事前の設定と関係無く、一音だけ設定を変えられます。これをSAKURAでは「オプション」と呼んでいます。
パーセンテージではなく○分音符分の長さで指定したいという場合は
ド,% !2
と、音符の後ろへカンマを書いた後、半角で%!、音符の長さを書くとその通りに鳴ってくれます。
これは、MML(半角英数表記)とストトン(日本語表記)が混在可能、というSAKURAの特徴を利用した技です。
私はいつも、ゲートは99とか98に設定しておいて、必要なところだけ切り替えるようにしてます。
100でもいいんですが、100だと消音と発音が同時に発生してしまい、シンセサイザの負担になるのでほんのちょっとだけずらしてあげるのです。
1音くらいだったら別にどうという事はないんですが、これが和音を使うようなパートになると、シンセサイザにとってはびっくりするくらいの負担になります。
シンセサイザは一つの楽器を、2音も3音も使って表現している事があります。
親切なマニュアルには、その楽器が何音くらい使っているか書いてあるんですが、パソコン内蔵のシンセサイザなんかはマニュアルすらないので一体どれくらい負担になるのか予測がつきませんよね。
例えば、一つの楽器を3音で表現しているような音色のケースだと、それで4和音なんて鳴らしちゃったらシンセサイザは12音も同時に鳴らさないといけなくなって、更にゲート100のように消音と発音が同時にやってきてしまうと24個もの命令を一瞬でこなさなくてはいけなくなります。
これはかわいそうです。(笑)
あまり一箇所に処理が集中するような事をしてしまうとシンセサイザの処理が追いつかなくなって、テンポがよたったり、変な間が出来てしまったりします。
発音の方はタイミングが揃ってないと困るのでしょうがないとして、せめて消音だけでも前のほうへちょっとずらしてあげたいものです。
SAKURA以外の音楽ソフトはゲートの初期値が100になっているものが多いので、知らず知らずの内にそうなってしまってしまい、シンセが悲鳴をあげそうなデータをよく見かけます。 (特にいっぱい楽器を使うような曲は目立ちます)
作っててなんか曲がもたってきたら要注意。
一箇所にあんまりいっぱいの処理を寄せないようにしましょう。