MMLって何?

 MMLとは、Music Macro(Markup) Languageの略です。
具体的には、ドレミファソ・・・を、cdefgab というアルファベットで書いていこう!ということです。

 日本語で、ドレミ・・・と書いていく方法を、ストトン表記と呼んでいますが、このストトン表記では、ドレミと打つのに、(ローマ字入力の人は、do re mi と書いて変換する)と、ワープロに慣れているとは言え、ちょっと時間がかかってしまいます。

 そこへ行くと、このMMLでは、ドレミが、cde。アルファベットなので、変換作業もいりません。音楽をかじったことがある人なら、このドレミが、cde に対応している訳が分かるかと思いますが、初めての人は、cde を覚えるのが、ちょっと大変かもしれませんね。

 しかし、ちょっと本格的に、音楽理論でも勉強するかというと、この cdefgab が、すぐに必要になってくるでしょう。少しずつ、ドレミの対応を覚えていけば、そんなに難しいことではないので、頑張ってください。(そもそも、ギターやピアノの楽譜には、『コード譜』が付いていますよね。例えば、Cのコードは、ドの音を根音(ルート)とします。Dのコードはレの音、Eは、ミ・・・という仕組みになっています。)


MMLを書いてみよう

 さっそく、簡単なMMLを書いてみましょう。サクラの使い方は、【ストトン講座】を、眺めてみて、分かってもらえたでしょうか?

 ここでは、よく使うコマンドを書いて見ます。

abcdefg ラシドレミファソ
l (エル) 音符。音の長さを指定します。
o(オー) 音階。オクターブを指定します。
q ゲート。実際の音の発音率を%で指定します。
v 音量(ベロシティ)。音の強さを指定します。
^ タイ。ストトンの"ー"にあたります。

 まずは、チューリップから、やってみましょう。

//ストトンだと、
音符4 音階5 ドレミー ドレミー ソミレド レミレー

//MMLだと、
l4 o5 cde^ cde^ gedc ded^

どうですか?MMLも、そんなに、抵抗なく使えるんじゃないでしょうか。

 あと、q のゲートについて説明します。
これは、スタッカートや、フェルマーターの効果を出したいときに、使います。
次の2つのフレーズを聞き比べてみてください。
//(1)
v120 o5 l4 q30 geer fddr cdef gggr
//(2)
v120 o5 l4 q100 gee^ fdd^ cdef ggg^


 もちろん、ストトンのように、ド4レ8ミ4.のように、ノート情報の後に、直接、音の長さを記すことも出来ます。例えば、
l4 c8d8e d8e8f e8f8g f8e8d ^^^
のように。

実は、この音の長さのあとに、コンマ( , ) で区切って、ゲートを指定することも出来ます。
例えば、
q100 c4 c4,50 // q100 c4 q50 c4 と同じ
とか、
q50 l8 cc e,100g cc g,100a // q50 l8 cc q100e q50 g cc q100g q50a と同じ
とか・・・。

ここまで、出来たら、MML使いへの道が開けてきました。
次の扉を開けてみよう!

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