特殊効果を使う


 曲を打ちこんでいると、もっと細かいことや、いろいろやりたいことが出てくると思います。

 日本語を使ったストトン表記だけでは、もの足りなくなったら、スクリプトが使えるMMLに進むことをオススメしますが、MMLを覚えるのが面倒でしたら、定義ファイルを使いましょう!音源操作やちょっとしたことが簡単に出来ます。

●曲をフェードアウトさせて終わらせたい

 フェードイン・フェードアウトさせるには、fadeio.hという定義ファイルを使います。定義ファイルを使うには、曲の一番初めに、以下のような文を書きます。
読む(ファイル名)

それでは、フェードアウトとフェードインを使った例をあげてみます。
読む(fadeio.h)

Fadeout(2)//2小節でフェードアウト
音符4【4 ドレミソ 】

Fadeout(4)//4小節でフェードアウト
音符4【4 ドレソミ 】

Fadein(2)//2小節でフェードイン
音符4【4 ドレソミ 】

それから、全てのトラックを同時にフェードアウトさせるには、FadeoutAll(小節数)を使います。
読む(fadeio.h)

FadeoutAll(2)//2小節でフェードアウト
トラック1
音符4音階4【4ドレミソ 】
トラック2
音符4音階4【4ミファシ>レ< 】
トラック3
音符4音階4【4シラ>レラ< 】

FadeinAll(4)//4小節でフェードイン
トラック1
音符4音階4【4ドレミソ 】
トラック2
音符4音階4【4ミファシ>レ< 】
トラック3
音符4音階4【4シラ>レラ< 】


●簡単にメロディーをハモらせたい!

メロディーを部分的にハモらせるには、定義ファイルunison.hを取りこみます。

・・・ですが、ここで、定義ファイルの読み方の説明をしたいと思います。これが分かれば、どんな定義ファイルでも使えるようになりますから。

 まず、この定義ファイルというものが,どこにあるのかですが、サクラのインストールされているフォルダーを\SAKURAとすると、\SAKURA\Include\にある、"名前.h"のファイルがそれです。メモ帳などで開いてみると、

Function 名前(引数){
  ごにょごにょ。
}

と、いう形のものがたくさん書いてあると思います。
この一塊が、一つの命令です。何に使えるかは、コメントが書いてありますので、分かると思います。

それで、これを使うには、

名前引数

と書けば、その命令が実行されます。
引数には、数字か文字を書きます。(普通は数字を書きます。文字は、{ }で括ります。詳しくは後述。)

それではお待たせしました。メロディーのハモらせかたです。
読む(unison.h)

//3度でハモる
Unison3thドレミファソファミレドミソミドーー
//5度でハモる
Unison5thドレミファソファミレドミソミドーー
//1オクターブ上でハモる
OctaveUnisonドレミファソファミレドミソミドーー

//任意の度数でハモる(指定は半音単位)
Unisonドレミファソファミレドミソミドーー,7

最後のUnisonがちょっとクセ者です。( )で括り、その中でまた{ }で括っています。これは、文字列を表す記号で、忘れるとエラーが出るので注意してください。{ }でドレミを括った後の ,7 は、7半音上でハモるという意味です。

実際、定義ファイルを見てみます。
/* ユニゾンユーザー指定 */
Function Unison(Str S, Int Value){
  Sub{ Key(Value); S; Key(0); } S;
}

引数の1つ目がStrとなっています。これが、文字列を表す識別子で、{ 文字列 }と書きます。また、Intには、数字を書きます。

定義ファイルの使い方がわかって頂けたでしょうか?

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