モジュレーション


シンセサイザではビブラートの事をモジュレーションと呼びます。

そもそもビブラートというのはどういうものかというと、


と、このようにピッチを振るわせるように演奏したり歌ったりする事をビブラートという訳ですね。


ストトンではこのような事をする為のコマンドが無いのでMMLから借りてきて半角で
M( ? )
と書くとビブラートがかかります。
?には0〜127の数字で揺れ幅を書くのですが


0で変化無し、127で揺れ幅最大です。


ただし、ただ
M( 96 ) ドーーー
という風に指定しても、指定した瞬間からすぐビブラートがかかってしまうので


こんな感じになってしまいます。

音符の途中からかけるには
ん2 M( 96 ) ん−2 ドーーー
と、「ん」や「ん−(マイナス)」を使って時間を進めたり戻したり
ゲート200 ドー M( 96 ) ん2
などと余韻を倍にして強引に間を取る事は可能ですが、毎回これではたまりません。(笑)

1,2回だったらこれでもいいですが、取り敢えずメロディ全部にかけて様子を見よう…といったような事はちょっと難しいでしょう。


そこで自動化する方法を紹介します。
以下の方法を使えば、発音するたびにビブラートがかかります。
M.W( 0, 0, !2, 0, 96, !32) ドーーーソーーー
M.W(始まりの幅,終わりの幅,!長さ)と書いてあります。

カッコの中の数字は3つでワンセットで、何セットでも書く事が出来ます。

最初の3つは始まり・終わり共に0ですから変化無し、それが2分音符の間続きます。
次は始まりが0、終わりが96、32分音符の長さで変化、と書いてあるのでほぼ瞬間的に幅が96になる、という事ですね。

2セット目の長さを8分音符みたく長くすれば、


…のように、「じわじわとかかり方が強くなっていく」という風にする事も出来ます。

特に指定しない限りこの効果は続きますが、曲の途中でやめたい時は
M.W( 0, 0, !2, 0, 96, !32) ドーーー M( 0 ) ソーーー
のように、やめたいところへ M(0) と書けばOKです。