ベロシティ・フェーダ

シンセサイザは様々な音量調整機能がついています。

演奏に使うものだけで3種類、その他シンセ全体やパート用などに2種類あります。

取り合えず演奏に必要なものだけを紹介しましょう。





1.ベロシティ

鍵盤(けんばん)を
叩く強さを調整します。
音の大きい小さいは勿論、音色が変わったりもします。
弱く叩けばソフトな音、強く叩けばするどい音、のような感じ。

ストトンは
音量○○、MMLは v?? と書けばベロシティを変えられます。

範囲は0〜127。
0が最小で127が最大です。

音符とワンセットで扱えるので、
音量80 ドレミファソ,,127ラシ↑ド
v80 cdefg,,127ab>c
のようにある音符だけを狙って変える事も出来ます。





2.ボリューム

ベロシティとは違い、
チャンネル(楽器)全体の音量を変えます。
よくスタジオの映像などでみかける


こういうやつと同じ物がシンセの中にあると思ってください。

こちらはストトンで使う事が出来ないので、半角で
V(??) と書いてください。
最初は100になっているので、変えたい場合は0〜127で指定します。
V(127) ドレミファソラシ↑ド
主に楽器同士のバランス調整に使うだけなので、トラックの最初に一個書けばOKでしょう。
(使わないなら書かなくても大丈夫です)





3.エクスプレッション

ボリュームと全く同じ機能ですが、こちらは主に
演出的な使い方をします。

これもストトンで使う事が出来ないので、半角で
EP(??) と書いてください。
最初は127になっていて、変えたい場合は0〜127で指定します。
EP(60) ドレミファソラシ↑ド
「演出的な使い方」と書きましたが例えばどういう事かと言うと、

○フェードイン・アウト
○クレッシェンド・デクレッシェンド
○エンベロープ(波形操作)

というような事に使えます。
どれも「少しずつ上げたり下げたり」という演出です。

EP(??) と書くとパッとその音量になってしまいますが、少しずつ上げ下げするには
EP.T( 0 , 127 , !2 ) ド1
というように EP.T(始まりの音量,終わりの音量,!長さ) という風に書きます。

サンプルは2分音符の長さで0から127まで上がっていく、というように書いてありますからフェードインという事になりますね。

これを逆にすればフェードアウトになるし、60→127くらいだったらクレッシェンド、127→60くらいだったらデクレッシェンドという事になります。

エクスプレッションはほとんどの場合単発では使わず、このように「段々変化させる」という使い方になるでしょう。


あとはこんな使い方も出来ます。


ブラスなどではこういうボリュームの上がり下がりが多いですが、これをいちいちEP.Tでやっていたのではきりがないので 
EP.W というのを使います。


ResetGM; r4 // シンセをリセット

音色(BrassSection) 音量127
EP.W ( 127,60,!16, 60,127,!4 )
ド4.ソ8+2 ファ4.↓シ♭8+2


音符が来る度に同じ動きをしてくれる自動モードです。
()の中の指定は
始まり,終わり,!長さの3点セットですが、何セットでも指定出来ますから、ゆっくり立ち上げて時間がたったら消えていく…というような事もOKです。