トラック・チャンネル

シンセサイザ(音源)は16種類の楽器を同時に鳴らす事が出来ます。

これを「16チャネル(チャンネル)」などと呼びます。
シンセの中に16人の演奏者が居ると思えばいいでしょう。

では
トラックというのは一体何なのでしょう。

例えて言えば

☆トラック=楽譜
★チャンネル=演奏者

のような関係です。

あなたがトラックに色々書いて、チャンネルさんに渡して演奏してもらうって訳ですね。

チャンネルさんは中々テクニシャンなので、複数の楽譜を渡されても同時に演奏する事が出来ます。



SAKURAでは、

「トラック3」→「チャンネル5」

という書き方をします。
トラック3という楽譜をチャンネル5さんに渡す、という事ですね。


イメージ図


この図の場合だとトラック3はチャンネル2のベースさんに渡されます。

実際の書き方は、


ストトン


トラック3 チャンネル2 音色(FingerBass)
ドレミファソ



MML


TR=03 CH=02 @34
cdefg




こんな感じでOKです。

この後ろへ、トラック4 チャンネル2 〜 などと書くと、チャンネル2のベースさんがトラック3とトラック4を同時演奏してくれるという事になります。

チャンネルさんは同時に一種類の楽器しか扱えないので、トラック4にも音色指定を書くと後から指定された音色が優先され、そちらに変更されます。




トラック3 チャンネル2 音色(FingerBass)
ドレミファソ

トラック4 チャンネル2 
音色(Violin)     // こちらが優先される
ソラソミー




複数のトラックを同じチャンネルにする場合、音色は一箇所に書けばよいでしょう。
(変にいっぱい書くと混乱するし)




「チャンネル○○」という表記を省略すると、トラックは自分と同じ番号のチャンネルへ自動的に送るので普段はあまり気にする事がないでしょう。

16チャンネルも使えるんですから、

トラック1 → チャンネル1
トラック2 → チャンネル2
トラック3 → チャンネル3
トラック4 → チャンネル4
       ・
       ・
       ・

のようになっていてもあまり不都合はありません。



しかし、時には困る事もあります。

例えば
チャンネル10のドラムさんは打楽器がいっぱい詰まっている特別なチャンネルなんですが、GM音源では打楽器用のチャンネルがこれ一つだけしかありません。

複雑なリズムパターンを打ちたい時でも強引に1つのトラックへ書こうとすると、ドラムスなのに和音などを使わなくてはいけなくなります。(笑)

これではちょっときついので



トラック10 
チャンネル10 音階3 音符16
ドッッッレッッドッドドッレッッッ

トラック21 
チャンネル10 音階3 音符16
ファ#ッファ#ッファ#ッファ#ッ
ファ#ッファ#ッファ#ッラ#ー

トラック22 
チャンネル10 音階4 音符16
ド#ッッッッッッッッッッッッッッッ



こんな感じでばらばらのトラックへ書いて同じチャンネルさんへ渡す、という風にした方が見やすいし打ちやすいでしょう。


ピアノのように右手・左手がばらばらに動くような楽器もこのような方法で打ち込むと楽なんじゃないかと思います。